2008年1月12日土曜日

スメタナ 我が祖国 / クーベリック チェコフィル



チェコ、スメタナ、我が祖国、クーベリック、チェコフィル、そして1990年…「プラハの春」音楽祭、冷戦終結により可能となった、クーベリックの帰国とチェコフィルとの共演です。各々の冷戦に対する想いは異なった事でしょう、歓喜と落胆、解放と郷愁、希望と絶望というモザイクすらある。人々の様々な想念を織り交ぜあい、しかし音楽の前でそれらは等しい。そんな想念の渦を受けて、"1"「ヴィシフラト」から"2"「ブルダバ」へと、壮大なクレッシェンドが放たれます。

"2"「ブルダバ」では、主題部分などがこれでもかと言うほど力強く、ゆっくりと展開し、まるでこの国が冷戦というものをゆっくり咀嚼し、しまいには完全に消化してしまったかのよう。チェコフィルとしては決してクールでない演奏、決してベストでない演奏。しかし、これほどまでに音楽の中に「歴史」が詰まった演奏が他にあるでしょうか。

ただ、ただ、感じてください。「冷戦」というひとつの「歴史」、それは確かに「人間」によって造られたものであるという事を。

最後に、「國破山河在」、国破れて山河在り、とだけ言っておきます。

Smetana:My CountryRafael Kubelik and Czech Philharmonic
1. My Country: Vysehrad
2. My Country: Vltava
3. My Country: Sarka
4. My Country: From Bohemia's Woods And Fields
5. My Country: Tabor
6. My Country: Blanik

0 件のコメント: