2007年12月23日日曜日

ソリッド・エーテル / ニルス・ペッター・モルヴィル



出会いは衝撃的でした。8月の猛暑の中の「東京JAZZ」(当時は野外)。今までの荒天が突風と共にとり払われる頃、 その音楽が始まりました。太陽光線が嵐の雲間からくっきりと彼を照らし、トランペットがそれをチカチカと反射する…頭上ではコマ送りの速さで暗雲が取り払われ…思い出しただけで鳥肌が立ちます。音楽の神様の存在をハッキリと認識した瞬間。

北欧発、前衛ジャズの名盤。エレクトリックな後期マイルスの再来とも言われ、その音楽性はどこまでいってもCOOL。コンピューターから放たれるドラムンベースの機械音にナチュラルで晴朗としたトランペットの音色が重なる、、、至高の瞬間を重ねた一枚。

クラシックを完璧に習得した彼ならではのドラムンベースとの協奏曲は、アーリア的で神々しく、ヴァイキングのガレー船のように尖っています。これはアヴァンギャルドを超えたアヴァンギャルドであると同時にその音楽性はワーグナーでも拍手を打つであろう程、西洋音楽をことごとく踏襲しています。

是非、このレビューが決して大げさではない事を、ご自身の耳で認識してください。

Solid EtherNils Petter Molvaer
1. Dead Indeed
2. Vilderness 1
3. Kakonita
4. Merciful 1
5. Ligotage
6. Trip
7. Vilderness 2
8. Tragamar
9. Solid Ether
10. Merciful 2

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