2008年1月25日金曜日

祭りの幻想 / 白木秀雄



このアルバムの"1"を聴いたとき、素直に心底、驚嘆しました。JAZZのつもりで聴いて、まず流麗な…えーこれはお琴!? そしてブラシのドラムス、ややあって今度はミュートトランペットと笙?? いやこれはフルートですかね…。本当に、小さい頃近所の神社で聴いたあの祭囃子です。でも、でも、ちゃんとスウィングしてるんです。特にドラム、和太鼓の連打のようで、このグルーヴ感…。絶句ですよ。

常々思っていたんです。その国の土着的な音楽をJAZZなんかと融合させて革新させる試みって各国実に多いんです。でも成功を収めたのはピアソラのタンゴ、パコ・デ・ルシアのフラメンコ、あとはシャンソンくらいでしょうか。じゃあ例えば日本の伝統音楽、例えば演歌なんて、何とかモダン化出来ないのかなって。まさかその伝統音楽のモダン化が祭囃子だなんて、この曲を知るまで夢にも思っていなかった…。

あの日野皓正大野雄二も師事した、日本のモダン・ジャズのパイオニアです。他にも所謂「和製JAZZ」を世界に紹介し続けてきた白木秀雄、39歳の若年での夭逝、本当に悔やまれます。白木さんは、日本のピアソラになれた、いやそれ以上の何かが起きる、その可能性だけを創り上げてこの世を去っていきました。代表曲"Sayonara Blues"、胸に刺さります。 モチロン、この"Maturi no Genso"、ドイツでの初演以来話題騒然、「日本のアート・ブレイキー」と呼ばれていました。この人のリズム感、この才能…なんて惜しい話でしょうか。

Hideo Siraki in FiestaHideo Siraki
1. 祭りの幻想
2. ファイブ・スポット・アフター・ダーク
3. ジャスト・ワン・オア・エイト
4. チェロキー
5. ブルー・ロメオ
6. エチュードNo.1
7. ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ

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